用語集
葬式のマナーやルール
昔から、葬式のマナーやルールは年配者から教えてもらい、それを次世代の子供や孫に引き継がれてきたものです。
しかし、現在は葬儀社のホールで行うのが一般的になりました。ホールは設備も充実し、葬儀社が段取りを進めてくれるため、何も分からなくても無事に終わることが出来ます。つまり、葬式のマナーやルールに詳しくなくても問題ないのが現状です。
葬式のマナーやルールについては、インターネット上でたくさんの情報が掲載されているので、ここでは割愛させていただき、葬式の慣習についてご紹介します。
・遺体を安置する場合には、供え物として枕団子・枕飯をお供えします。枕団子は米の粉(上新粉)などを丸めて作ったもので、数は地域によって差があり、6個とする説と、13個とする説があります。枕飯はご飯をお茶碗に山盛りにして、お箸をさしてお供えします。これは非日常的な出来事という意味です。
・遺体を安置する場合には、遺体の胸の上に「守り刀」を置きます。刀によって魔を斬るという意味があります。
・通夜は、葬式(告別式)の前夜祭であり、誰かが寝ずの番をして(交代でもよい)、夜明けまで灯明や線香の火を絶やさないようにしなければなりません。これには魔除けの意味があります。
・火葬場に向かう道と帰り道は同じ道を通らないように努力しなければなりません。故人霊が一緒に付いて来ないようにするためです。
・葬式終了後に「振り塩」と呼ばれる清めの塩を撒きます。この塩は腰から下に撒きます。
・一般的に葬式(告別式)は「友引」の日を避けます。これは俗に“友を(死に)引かない”ようにするためとされています。